タイトルにあるように、魚には赤身と白身がありますね。
これは何の違いなのでしょうか?
酸素をフルに使う筋肉かどうか?の違いなのです。
人間も含めて生物は、酸素をつかってエネルギーをたくさん
作って生きています。
その酸素をどの程度使うかどうかで、筋肉の色は大きく2種類に
分類されます。
『遅筋(赤身)』と『速筋(白身)』です。
『遅筋』とは、赤筋とも呼ばれます。
酸素を使ってエネルギーを作るには、細胞内のミトコンドリアが
必要ですが、そのミトコンドリアが豊富な、有酸素運動を得意とする
筋肉です。この筋肉はマラソンなど、持久力を必要とする運動で
必要になります。
筋肉の色が赤いのは『ミオグロビン』というタンパク質が筋肉内に
潜んでいるからです。ミオグロビンは酸素と結合して、
いつでもエネルギーを作るミトコンドリアに酸素を渡せるように
しているのです。
『速筋』とは、白筋とも呼ばれます。
酸素を使わずに収縮する、無酸素の運動を得意とする筋肉です。
筋トレや重量挙げなどの、瞬発力を必要とする運動で必要となります。
魚にも赤身と白身に分かれるのは、主にどちらの筋肉を使う習慣が
あるか?によるのです。
マグロやカツオなどは、遠洋を常に回遊している魚です。つまり、マラソンのように有酸素の運動で生活している魚です。
だから遅筋(赤筋)が豊富で、赤身になります。
反対にヒラメやタイなどは近海に生活している魚です。ヒラメなどは海底でじーっと生活しながら獲物を瞬発力で獲る生活をしています。
だから速筋(白筋)が豊富で、白身になるのです。