断食でアレルギーが緩和?花粉症対策にファスティングの理由

ファスティングと花粉症の関係の画像

花粉症を始めとするアレルギー疾患に悩む現代人がダイエット、免疫力、腸内環境の改善に役立ち、安全にできる断食法「ミネラルファスティング」によってアレルギー症状が緩和し得る理由について、ファスティングマイスター学院の医療顧問である、野口先生に解説をしていただきました(^^♪ 

はじめに

花粉症を始めとするアレルギー疾患に悩む現代人が一向に減る気配のない2024年現在、アレルギーに関する様々な情報が花粉のように飛び交っています。飛び交っている情報に過敏または過剰に反応するのではなく、アレルギーが誘発される原因やメカニズムを知り、根本から改善を図るヒントとなる情報だけを選び出せるよう、花粉症を例に解説していきます。

アレルギー(花粉症)が誘発される仕組み

花粉症はアレルギー疾患の一種で、身体が花粉を有害な異物であると認識し、花粉に対して過敏または過剰に反応する状態を指します。この反応、つまり、アレルギーは免疫の要であるリンパ球によって主に誘発されるのですが、リンパ球は自律神経の副交感神経側が優位になると、その割合が増えるという法則があります。

一方で、杏林予防医学研究所の山田豊文氏によって考案された健康法としての「ミネラルファスティングによって副交感神経が優位になり、リンパ球の産生が加速される」という分子整合医学美容食育協会で行われた研究結果について、前回のブログ記事で紹介させていただきました。

※研究結果の内容については、

▼こちらの記事をご参照ください。

免疫力が上がる方法は断食?免疫×ミネラルファスティングの研究

☝過去記事

アレルギーの克服に役立つファスティング(断食)

花粉症を始めとするアレルギー疾患で生じる症状は、鼻水やくしゃみなどを介して異物を体の外へ追い出そうとする、いわゆる排泄反応です。副交感神経は排出を司る神経でもあるので、ファスティング(断食)によって副交感神経が優位になることで、花粉症の症状が一時的に悪化したように見える人はいるかもしれません。ですが、ファスティング(断食)を続けていくと、花粉症の症状がむしろ楽になっていく人がいるのも事実です。

ファスティング(断食)は単に副交感神経を優位にするだけでなく、食べないというストレス、つまり、飢餓状態によってオートファジーも誘発されます。オートファジーには細胞内の異物を除去する働きがありますので、オートファジーの機能によってアレルギー反応を助長してしまうような異物の処理が進めば進むほど、花粉症の症状が緩和していくというわけです。

そもそも、花粉症などのアレルギー疾患は、主に洋食系の飲食物や環境汚染物などの影響が引き金となって誘発されるようです。したがって、それらの物が体内に入り込み、異物と化したものを排出とオートファジーによって処理する、つまり、デトックス(浄化)すれば、アレルギー症状に悩む日々から脱し、健康な生活を送れるようになる可能性も期待できるでしょう。

ミネラルファスティングがアレルギー対策に効果的な理由

水だけで行われる断食ではなく、断食を行う期間中の代謝を助けるマグネシウム、メチルスルフォニルメタン(MSM)、そして、L-カルニチンを含む発酵ドリンクを摂取する「ミネラルファスティング」は、花粉症を始めとするアレルギー疾患に対するセルフ・ケアとして大いに役立ちます。なぜなら、ミネラルファスティング専用ドリンク内に入っている栄養素のひとつである「マグネシウム」が排泄とオートファジーの助けとなるからです。それに加え、専用ドリンク内に入っている「死菌」が腸内細菌に働きかけ、過剰な免疫反応を抑える特殊なリンパ球の一種「制御性T細胞」を誘導するからと考えられます。ミネラルファスティングによってそのような働きをしてくれる特殊なリンパ球(制御性T細胞)をうまく誘導できれば、花粉のような本来、人体にとって有害ではない物に対し、過剰に反応しなくなるというわけです。

アレルギーに関わる自律神経の乱れを整える「入浴」

アレルギーの誘発に関わるリンパ球は、自律神経の副交感神経側が優位になると、その割合が増えるという法則があります。ですので、アレルギー対策として、ミネラルファスティングの他に「入浴」、つまり、「湯船に浸かる」ことも自律神経の正常な機能の回復に役立ちます。自律神経のバランスを整えるなら、入浴する時、適温のお風呂が効果的です。ぬるめのお湯に長く浸かることで自律神経が安定し、アレルギー反応の緩和につながります。デトックス(老廃物や毒素などの排出)の助けとして、塩化マグネシウムを含むバスソルトを利用するのも効果的でしょう。

熱過ぎるお風呂に入ってしまうと、アレルギーを誘発するヒスタミンが放出され、花粉症の症状が悪化するという報告があるため要注意です。

花粉症対策に「鼻うがい」

花粉症の症状を緩和するのに、ぬるま湯に塩化マグネシウムを加えた液で「鼻うがい」を実践するのは有効でしょう。冷た過ぎるお水を使うと鼻を刺激してしまい、自律神経のバランスの乱れを誘発する恐れがあるため、体温に近いぬるま湯が最適です。

アレルギー症状の緩和に役立つ成分「メチルスルフォニルメタン」

杏林予防医学研究所の山田豊文氏によって考案された「ミネラルファスティング」専用ドリンク内に入っているメチルスルフォニルメタン(MSM)は、アレルギー症状の緩和に役立ちます。研究によると、メチルスルフォニルメタン(MSM)が花粉症の症状を緩和する主な理由は、その抗炎症作用にあります。メチルスルフォニルメタン(MSM)による炎症の抑制が花粉症の症状を軽減させると考えられています。

おわりに

分子整合医学美容食育協会では、花粉症を始めとするアレルギー疾患に対するセルフ・ケアに役立つだけでなく、ダイエット(体重の減少)、免疫力、腸内環境の改善にも役立ち、安全にできる断食法「ミネラルファスティング」に加え、健康な毎日を過ごすために大切な「食」の情報についても学ぶことができます。ファスティングと食育、つまり、マイナスとプラスの健康法を学べるファスティングマイスター学院のホームページはこちらです。

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医療顧問
野口勇人-HayatoNoguchi-

野口基礎医療クリニック院長 / 内科医・産業医
分子整合栄養医学講座 医師コース修了

内科全般だけでなく外科、救急、リハビリテーション、精神、癌、難病、緩和医療に至るまで多岐にわたる臨床経験のある総合内科医。
分野を問わない幅広い相談に応じることができる特長を持ち、メンタル異常、生活習慣病、自律神経失調、アレルギー、関節、妊娠(妊活)、甲状腺、炎症性腸疾患、癌に関するサポートの実績あり。
生活習慣に関する情報をもとに、血液データから栄養や免疫に関する状態を推測し、実践可能なセルフ・ケア法を導き出すことで「心と身体の両方を助ける」ことを得意とする特異な才能の持ち主。

Recommendation著書『免疫を高める食事』レシピ付き本

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