お酒をよく飲まれる方は、翌日のためにも飲む前にウコンなどを
服用したうえで飲み会に行く方も多いと思います。
確かに、『飲酒30分前にウコンに含まれるクルクミンという成分を服用すれば、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの血中濃度の上昇を抑制する』
(Boil Pharm Bull. 2011; 34(5): 660-5.)
という報告もあるようです。
しかし、これは肝機能に異常がない人、ということが前提らしく、
γ-GTPが3桁の方や脂肪肝の方にとっては、かえって害になるという報告もあるようです。
実際に2005年に日本肝臓学会の調査によると、以下の円グラフの
ような報告がありました。健康食品など肝障害の起因薬物でウコンがダントツの1位となったのです。
この原因のひとつとして、ウコンのサプリに多く含まれがちな鉄分が
挙げられるとのことです(すべての商品が過剰なわけではないそうです)。
当協会特別顧問の山田豊文先生も、吸収率の良いヘム鉄サプリ摂取については長く警鐘を鳴らされてきました。
鉄分は摂取過多になり肝臓に蓄積すると、フリーラジカル(活性酸素)を
発生させて、肝細胞をさらに傷つけ、炎症を悪化させてしまう可能性があるとのこと。
脂肪肝の方の血液検査では、鉄分過剰な方が多いという報告もあるようです。なにごとも、過ぎることはよくないということですね。。。
特に飲酒することが多い方は、この脂肪肝予防のためにも休肝日を設けるか、もしくは、定期的なミネラルファスティングや16時間空腹時間を持つインターミッテントファスティングにより、内臓脂肪蓄積を防ぎ、
まずはメタボにならないことが重要なようです。