ヨーロッパの大手企業も続々とビーガン食事業に参入しているそうです。
ネスレは植物由来の栄養食品事業のアメリカのオルゲイン社の株式の
過半数を取得。2024年に完全子会社化の可能性もあるとのことです。
ネスレはすでに、グループ全体の植物由来食品売上高が21年12月期決算で約1060億円と、前期比16.8%増。
さらに21年には、植物由来の卵「vEGGie(ベギー)」を開発。
事業への投資額もここ5年で10倍に増やしているそうです。
ユニリーバは4月28日の決算発表で、18年に買収した代替食品ブランド
「ベジタリアン・ブッチャー」を成長産業に位置付け。
ベジタリアン・ブッチャー社は40か国以上で植物由来のミートボールやミンチ肉を販売。
ユニリーバは、22年中にも紅茶事業のリプトンを売却予定で、代替肉市場へ資金を集中する模様だそうです。
このような企業の動きには、欧米の食生活の変化が背景にあり、若者を中心として環境問題(畜産による温暖化ガス排出など)への意識が高まり、
イギリスのビーガン協会によると、イギリス国内のビーガン人口は4年間で4倍に増えているとのこと(19年時点で60万人)。
アメリカのボストン・コンサルティング・グループによると、代替肉の進歩が早まれば、ヨーロッパおよび北米では動物肉の消費量が2025年をピークに減っていくという分析を発表しているそうです。
矢野経済研究所のプレスリリースでも、2025年の代替タンパク質の世界市場規模をメーカー出荷金額ベースで1兆1919億6400万円と予測。
2030年には3兆3113億8900万円と予測しています。
ちなみに2021年は4861億300万円ですので急伸するという予測です。
当協会特別顧問の山田豊文先生が著書の『超人をつくる アスリート飯』Amazon.co.jp : アスリート飯
の中で、アスリートの食もプラントベースへとゲームチェンジする時代と
強調されましたが、これはアスリートだけの潮流ではないのかもしれません。