マグネシウムにも色々ある

マグネシウムにも色々ある

マグネシウムに関する商品が注目を浴びるようになりました。
しかしこのマグネシウム、いくつか種類があるのをご存知でしょうか。

塩化マグネシウム硫酸マグネシウム酸化マグネシウム。。。
これらの違いについて見ていきましょう。

まずは硫酸マグネシウム
これは比較的利用者の多いマグネシウムで、
入浴剤ユーザーも多い【エプソムソルト】硫酸マグネシウムになります。
硫酸マグネシウムは体を温める温浴効果があると言われているので、
寒い時期に体を温める目的ならばとても有効だと思います。

お肌に関しては、硫酸マグネシウムは【保水】効果に優れていると言われています。

【保水】とは、肌に水分を与えること。化粧水などの役割。

【保湿】とは、肌が潤った状態を保つこと。クリームなどの役割。

保水は保湿への通過点と言えますので、入浴後は保湿をする必要があるようです。
さらに硫酸マグネシウムは、皮脂を奪う作用があると言われており、
もともと乾燥肌の人は、なおさら入浴後の保湿は欠かせないようです。

また、エプソムソルトのように低濃度では問題ないようですが、
高濃度になると毒性を指摘する有識者も存在します。

次に、酸化マグネシウムについてです。
酸化マグネシウムは体内ではほとんど吸収されず
その吸収率は約4%とも言われています。

医療では主に、便秘症の緩下剤として活用されている成分です。

最後に塩化マグネシウム
塩化マグネシウムは塩化化合物を含みますので、
胃の中で塩酸を作り出し、胃での吸収を高めていきます

ミネラルは酸に溶かされて吸収されていきますので、
マグネシウムを摂取するには最適ということも言えます。

あと日本の伝統的食品である豆腐を固める【にがり】とは、
実は【塩化マグネシウム】のことなのです。

絹ごし豆腐のあのプルプル感を思えばその保湿性はよく理解できますね。

ちなみに木綿豆腐とは、絹ごし豆腐を布を敷いた容器で
水分を抜いた豆腐だそうです。

食品安全委員会が、次のようなコメントを残しています。

『海水から食塩、塩化カリウムを取り出し、分離した残りが「にがり」であり、古くから我が国の食生活に用いられています。
「にがり」の主成分は塩化マグネシウムであることが知られています。
マグネシウムは、重要な生理作用を有する栄養素で、人体に必要不可欠なもので、
一般的に毒性の高いものではありません。
しかしながら、乳幼児~小児のマグネシウム摂取は一般的に充足しているので、
マグネシウム摂取が特段必要な状況ではありません』

さらに塩化マグネシウムは、入浴剤として【保湿】作用があると言われており、
経皮吸収率も良いことから筋肉をほぐす効果もあるようです。

以上のことから、マグネシウム摂取目的や入浴剤で使用するには、
塩化マグネシウムを選ぶことが一番良さそうです。

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