医師監修の新メソッド「バイタルファスティング」

食べない時間が鍵?夜のファスティング(断食)効果とやり方を解説

睡眠とファスティングの関係


この記事のポイント

  • 夜の16時間断食(ファスティング)は、脂肪燃焼・血糖値安定・睡眠の質向上に効果的。
  • 空腹時に分泌されるグレリンが成長ホルモンの分泌を促し、代謝を活性化。
  • 断食によってオートファジーが活性化し、細胞の修復や老化予防に関与。
  • 断食中のケトン体生成が脳と体のエネルギー代謝を最適化し、脂肪燃焼を促進。

「夜のファスティング(断食)」がダイエットや健康に良いと聞いたことはありますか?
近年、睡眠時間を含めた16時間の断食法が注目を集めています。特に“夜の食事を抜く”だけで、脂肪燃焼・腸内環境の改善・美肌など、さまざまな効果が得られることがわかってきました。

夜ファスティングの目的は、単に体重を減らすことではなく、体のリズムを整え、代謝と睡眠を最適化することにあります。断食中に働くホルモンや細胞の修復メカニズムは、健康維持にも関係しライフスタイルの改善にもつながる健康的な習慣です。

本記事では、夜ファスティングの効果と正しいやり方を、医学的知見と生理学的な仕組みをもとにやさしく解説します。さらに、睡眠の質との関係や、初心者でも取り入れやすい寝る前のルーティーンまで、具体的なコツを紹介します。

無理せず続けられる方法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

1.夜のファスティングとは?

夜ファスティングとは、昼食後から翌日の朝までおよそ16時間、食事を摂らない時間を設ける断食法のことです。1日の中で食べる時間を制限することで、摂取カロリーを自然にコントロールできるのが特徴です。夜になると人の体は活動量が減少し、代謝がゆるやかになります。この時間に必要以上に食べ過ぎると、余分なエネルギーが脂肪として蓄積されやすくなります。また、夜に断食を行うことで胃腸をしっかり休ませ、消化器官の働きを整える効果もあります。

夜ファスティングでは、人の身体に備わった代謝のリズムを利用して、睡眠時間を含めて自然に体を休ませることができます。現に、NIH(米国立衛生研究所)は「断続的な断食が体重や血糖値を効果的に低下させ、代謝機能の向上と寿命の延長を実現する」ことに関する研究について公表しています。

※NIH(米国立衛生研究所)の英語論文は
↓こちらをご覧ください。
The Health-Promoting Effects and the Mechanism of Intermittent Fasting

夜のファスティングとは


2. 夜ファスティングの3つの効果

夜のファスティングには、体内の代謝を整え、痩せる可能性を高めるさまざまなメリットがあります。脂肪燃焼だけでなく、ホルモンや細胞レベルでの健康改善効果が期待できるのが特徴です。

① 脂肪燃焼と代謝の活性化

皮下脂肪に蓄えられた中性脂肪が分解されてできる「遊離脂肪酸(血管内で血流に流されている脂肪酸)」は、12~15時間の絶食後に血中濃度が上昇するということが実臨床の現場で知られています。つまり、断食によって体はエネルギー源を「糖」から「脂肪」に切り替えます。この過程で生まれるのがケトン体です。ケトン体は脳や筋肉をはじめ全身の細胞のエネルギー源となり、脂肪燃焼を促進します。

② オートファジーによる細胞リセット

断食中に活性化するのが「オートファジー(自食作用)」です。これは、古くなった細胞内小器官や不良タンパク質を分解し、分解されたアミノ酸を再利用する機能で、いわば細胞のリサイクルのような働きをします。夜間の断食によってこの作用が促され、老化予防や免疫機能の維持に役立ちます。

③ ホルモンバランスと睡眠の質向上

空腹時に分泌される「グレリン」は成長ホルモンの分泌を促し、代謝を高める働きを持っています。成長ホルモンは睡眠中にも作用し、脂肪分解を促すと同時に、新陳代謝を助ける役割を果たします。夜のファスティングにより、ホルモン分泌と睡眠のリズムが整いやすくなります。


3. 夜ファスティングの正しいやり方

夜ファスティングを成功させるためには、単に断食する(食べない時間をつくる)だけでなく、1日の摂取カロリーや軽い運動のバランスも必要です。そのため、極端にカロリーを減らし過ぎず、必要以上に負担をかけないことが長く続けるコツです。

● 食べる時間・食べない時間の設定例

夜ファスティングの方法は、「昼食後は固形物を食べないようにし、夕食を抜いて、翌日の朝に食事を再開する」約16時間の断食です。睡眠時間を含めるため、無理なく実践できます。

● ファスティング中に飲んでいいものとNG行動

ファスティング専用の酵素ドリンク、水、白湯、カフェインの入っていないハーブティー(ルイボスティー)など。これらは代謝を助けつつ、空腹感をやわらげます。炭酸飲料や無糖の炭酸水、コーヒー、アルコールの摂取は、断食中に不調が生じる原因となるため避けましょう。

● NG行動

  • 夜食やお菓子を食べる
  • 寝る直前に食事をする
  • 断食明けに脂っこい食べ物を食べる

消化器官をはじめとする内臓を休ませることが目的なので、再開時はお粥や味噌汁など、体に優しいメニューを選ぶのがポイントです。


4. 夜のファスティングと睡眠の質

夜のファスティングは、睡眠中の体内ケアにも役立ちます。断食中は内臓を休ませながら細胞の修復が進み、心身を同時にリフレッシュする時間となります。

夜の断食は、体だけでなく心にも良い影響を与えます。消化活動のために体が頑張らなくてよくなる分、リラックスして眠りに入りやすくなります。また、寝る前に食べないようにすることで深部体温が下がりやすくなり、深いノンレム睡眠を得られるようになるでしょう。

● 普段の夜との違い

食後すぐに寝る生活では、体が消化にエネルギーを使うため睡眠の質が低下しやすいですが、断食を取り入れると体が「回復モード」に入り、翌朝の目覚めが軽くなります。

● 断食中に試すリラクゼーション

カフェインの入っていないハーブティー(ルイボスティー)を飲む、照明を落として深呼吸を行う、ストレッチで体を緩めるなど、空腹時間をリラックス時間に変える工夫がおすすめです。

● 寝る前のルーティーン(深呼吸・照明・温活など)


・寝る1時間前から寝る直前までスマホを見ない
・白湯を飲んで体を温める
・軽いストレッチで血流を整える
・お気に入りの香り(アロマ)を使う
これらを習慣にすると、ファスティングとの相乗効果で睡眠の質がさらに高まるでしょう。

睡眠とファスティング



5. 続けるコツと注意点

・個人差と体調の見極め方

夜ファスティングは、体調に合わせて柔軟に行うことが大切です。低血糖の不安がある人や持病がある場合は医師に相談を。無理に空腹を我慢せず、辛くなったら断食を中止し、ファスティングの専門家に相談することも視野に入れましょう。まずは週に1〜2回から始めるのがおすすめです。ファスティング終了後に急に食べ過ぎてしまうとリバウンドの原因になるため、食事再開時の飲食は少量から始めて体を慣らすように意識しましょう。

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6.よくある質問(Q&A)

Q1. 夜ファスティング中に空腹で眠れないときはどうすればいい?

ファスティング専用の酵素ドリンクを水に薄めて飲む、白湯やルイボスティーを飲む、軽くストレッチを行うなど、体を温めてリラックスさせることで空腹感が落ち着きやすくなります。

Q2. ファスティング中に運動をしても大丈夫?

軽いウォーキングやストレッチなどの有酸素運動は問題ありません。激しいトレーニングはエネルギー不足を起こす可能性があるためなるべく控えましょう。

Q3. どれくらい続けると効果が出ますか?

個人差はありますが、1〜2週間程度で体の軽さや睡眠の質の変化を感じる人がいます。無理のないペースで続けることが大切です。

Q4. リバウンドしないためのコツは?

断食後の食事を急に戻さず、消化の良い食材を選ぶことがポイントです。ファスティング後の胃腸をしっかりケアすることで、リバウンドを防げます。


7. まとめ:夜ファスティングは「習慣化」が鍵

🌙 夜ファスティングのまとめ

夜ファスティングは、体の内側から整える“休息と再生の時間”です。脂肪燃焼・ホルモン調整・睡眠改善のすべてに関係し、続けるほどに体が軽くなり、心も穏やかになります。無理せず自分のペースで続けていくことが、成功のポイントです。

初心者はまず、週に1〜2回だけ夕食を控える日を作るなど、小さなステップから始めると続けやすくなります。

次に、慣れてきたら食事内容の見直しや軽い運動を組み合わせ、より効果的なファスティング習慣へとステップアップしていきましょう。

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